こんにちは!『cultiba(クルティバ)』オリーブオイルの竹本です。
“味わう人”と“もてなす人”へ、オーガニックオリーブオイルを作って販売して、『人と環境にやさしい最高の食生活』をお届けしています。
今回は『品種の見方と付き合い方』について。
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品種は産地とほぼ同じです。その土地にはその土地に適した品種があるので、どこでも育つような品種を例外とすれば、品種と産地はワンセットであり、【023】の記事でご紹介しましたDOPでは、品種もだいたい数種類に限定されています。
近所のお店の棚からラベルを見て選ぶなら、品種名そのものより、あえて品種名をラベルに記しているかどうか、ではないでしょうか。
こだわり生産者にとっては、その品種やブレンドの比率、(収穫期を若干変えて、熟度の異なるブレンドもあります。)は、まさに腕の見せ所でもあり、熟練のブレンダーほど、自己顕示欲が駆られる部分です。
逆に精製していたり、品質にこだわっていなかったりすると、もはや品種の特性は失われており、あえて品種を表記しても仕方なく、かえって使える品種(仕入れ業者)が限定されてしまうというデメリットしかありません。これは大規模に展開しているブランドほど避けたいでしょう。(品種を明確にしたスーパーマーケット向け低品質オイルも、目に映るようになってきました。)
つまり、品種の記載があるとOKというわけではないのですが、ないものよりは信頼できる傾向です。どちらかといえば消去法ですね。
そして、単一品種かブレンドかは、目的により、優劣ではありません。単一品種では、その品種の個性が際立つ一方で、ブレンドでは複数の品種の個性が共存します。これにはブレンダーの技術が必要です。風味だけでなく、酸化安定性なども考慮してブレンドされます。
オイルの複雑性や調和、活躍できる舞台の多さを考えるとブレンドに軍配が上がりますが、尖った味が好みの場合は単一となります。同じ品種でも生産者によって風味が異なるので、品種を知っても大まかな系統しか予想できませんが、同じブランドにおいて、単一品種とブレンドを比較した際の傾向としては、私は毎度ブレンドが一番おいしく感じます。
おすすめとしては、家庭の一本目には、調和したブレンドオイルを、1ヶ月や2ヶ月、長くなっても3ヶ月で使い切れる範囲内で、二本目以降に単一品種を含めた未知のオイルを試してみることです。これが一番スマートな使い方でしょう。
とっておきのオイルが一本あると毎日が楽しい上に、他の品種・産地を試す際にも楽しさが膨らみます。
ちなみに私は、ピクーダ×オヒブランカが好きで、これを取り扱っております。これらはフローラルかつフルーティなアロマが特徴で、適度にある苦味と辛味とも調和しているものが、高品質なもの。グルメなファンが多いです。
日本人の味覚に最も親しみやすいこれらのブレンドを、高品質オイル選びの入り口にぜひご利用くださいませ。
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※告知:『cultiba(クルティバ)』オリーブオイル
ぜひ、メインオイル候補として“箱(6本入)”でお試しください!経験上、数ヶ月間で、高品質の基準を体得できる上、毎日が一層楽しくなります。
“数十万円”をかけて講義を受けるよりも、実践的に味覚が養われる方法として、おすすめです。良質な脂質は、美容と健康にも欠かせません。その良し悪しを自分で判断できると、悪質な脂質から身を守れるため、安心です。
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