米国医薬品局(FDA)のガイドラインとして、飽和脂肪酸(バターやマーガリンなど、常温で個体の油脂類)をオリーブオイルに代表されるオレイン酸に、1日20g(約大さじ1.5杯)を代替すると、約40%の心臓病の予防になるだろうことが明記されています。
もう、4年も前のことですが、これがより一層オリーブオイルの健康効果を期待するブースターとなっているように感じます。ただし、これは平均的なアメリカ人の食生活が基準となっているので、日本人の食生活を基準とするとどうでしょうか。
40%の効果には至らないことが予想されるにせよ、飽和脂肪酸(や、精製オイル・劣化オイル)の代替にオリーブオイルを使用することは、予防医療の観点からは間違いないと判断できます。量を増やすよりは代替するというのがポイントになります。
さて改めて、ハーバード大学の研究を参考にしてみます。
ハーバード大学T.H.チャン公衆衛生大学院の科学者たちは、1990年から2018年にかけて実施された「看護師健康調査」と「医療従事者追跡調査」の結果を多変量調整モデルで検証し、6万人以上の女性と3万1000人以上の男性を対象とし、対象者は全員、研究開始時に心血管疾患とがんがない状態であった。彼らの食生活は4年ごとに評価されました。
研究者たちは、オリーブオイルをより頻繁に摂取している人は、心血管疾患による死亡リスクが19%、がんによる死亡リスクが17%、呼吸器疾患による死亡リスクが18%低くなることを発見し、神経変性疾患による死亡が29%減少することもわかりました。
この研究により、毎日の飽和脂肪酸摂取量の一部をオリーブオイルに置き換えただけでも、大きな効果が期待できることが明らかになりました。
エクストラバージンやバージンが、健康的な脂肪の良い供給源であることは知られていますが、ポリフェノールや抗酸化物質など、抗炎症や抗酸化作用を示す他の生物活性化合物も多く含んでいます。
研究では、統計モデルにおいて、バター、マヨネーズ、マーガリン、その他の動物性脂肪をオリーブオイルに置き換えた場合、総死亡率や癌、心血管疾患、神経変性疾患などの原因による死亡率のリスク低下と関連していることを示しました。
Replacing Saturated Fats With Olive Oil Saves Lives, Harvard Research Suggests
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