091. オリーブオイル消費大国も全てがエキストラバージンではありません

ギリシャ人は、一人当たりのオリーブオイル消費量は世界でもトップクラスですが、実は最高級グレードのオリーブオイルの消費を控えています。

今回の調査では、ギリシャの消費者の多くがブランドに関係なくオリーブオイルを使用しているものの、すべての人がエキストラバージンオリーブオイルを使用しているわけではないことが確認されました。

ギリシャの消費者が過去数十年の間にエキストラバージンオリーブオイルを好む傾向が著しく低下しており、1996年には70%の家庭がエキストラバージンオリーブオイルを選ぶと答えたのに対し、2021年では57%にとどまりました。

ギリシャにおけるエキストラバージンオリーブオイルの使用は、これまでの調査結果よりも低く、他の地中海沿岸国における使用よりも低くなっています。

これは、様々なオリーブオイルのカテゴリーに関する知識不足と、金融危機が原因であると思われます。

エキストラバージンオイルは、クレタ島とその周辺の島々の家庭で最も多く使用され、その品質も理解されている一方、その他のエリアでは、全世帯が「サラダにしか使わない」「鍋料理にはほとんど使わない」と回答し、「パイやデザートを作るときによく使う」「たまに使う」はそれぞれ92%、84%と高い数値を示しています。

揚げ物に関しては、ギリシャの家庭のうち、オリーブオイルを「絶対に使う」と回答したのは66%、さらに「たまに使う」と回答したのは19%にとどまりました。

しかし、オリーブオイルは、ひまわり油などの植物油に比べて、揚げ物に再利用しても劣化しにくいと研究者は指摘し、このことをギリシャの消費者に広く伝えるべきであると提案しています。

また、オリーブオイルの品質に対する理解が深いほど、消費者がエキストラバージンオリーブオイルを選ぶ確率が高く、オリーブオイルの小売価格を安く感じるという相関があることがわかりました。

国内のオリーブオイル生産者と教育レベルが高い人ほど、オリーブオイルに関する知識が豊富であり、また、エキストラバージンオリーブオイルの良さを理解している消費者は、その価格を高いと感じることが少なく、栄養価の高さを明確に把握していることが証明されています。

Greeks Are Consuming Less Extra Virgin Olive Oil

 

この頃、徐々にギリシャ産の早摘みエキストラバージンも日本で出回り始めましたが、やはり実態としてはまだまだ自国消費が多いということ。

どの販売者も自分のところが一番だと訴える現状に、不毛と感じる一方で、各消費者が自身の味覚で判断できないから、PRが重要になってしまうのは致し方なく、ふとやるせなさを感じました。

だからこそ意気込んで、五感をアップデートしましょうとcultiba開発にクラウドファンディングに挑んだわけですが、マーケット(各個人)に影響を与えるというのは一筋縄にはいきませんね。

諦めずに頑張ります。やはり、マーケットに媚びることなく、本物を貫きたいという想いは変わらない上に、事業者は顧客の成長に繋がる商品やサービスを展開すべきと考えます。

でないと、より良い社会に発展しませんよね。

 

たけもとりゅうじ
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