地中海食に従うことが、マイクロバイオーム組成の改善と腸の炎症の抑制に関連することが実証されました。
クローン病は、消化管の組織が腫れる炎症性腸疾患で、しばしば腹痛や栄養失調を引き起こします。その原因は不明ですが、食事がクローン病リスクに寄与をしています。
また、クローン病患者は健康な人とは異なる微生物組成を持っており、この2つが関連しているという仮説を立てました。
この仮説を検証するため、クローン病患者の健康な第一近親者2,289人から便を採取し、有効な食物摂取頻度調査票に前年の食事について記入してもらった。
その分析に基づいて、3つの食事と微生物組成のクラスターを同定。そのうちの1つは地中海食に似たもの、もう1つは西洋食に似たもの、そして最後の食事クラスターは雑種であった。
その結果、地中海食に似た食事パターンをとっている人は、一般に食物繊維分解菌であるルミノコッカスとフェカリバクテリウムが豊富で、腸の炎症レベルが有意に低い微生物組成を有していることがわかった。
これは、地中海食では、葉物野菜やシリアルなど食物繊維が豊富な食品の摂取量が多いことに関連して、食物繊維の量が増えたためだと考えられます。
この環境では、食物繊維を分解できる微生物が生態学的に有利であり、食物繊維が豊富な食品を多く摂取するヒトにおいて、その豊富さを促進する可能性があります 。
単一の食品を摂取することが、より多様なマイクロバイオームに直接つながることを示す証拠はなかった。しかし、オリーブオイルはマイクロバイオームの多様性を高める傾向を示したものの、予想される方向の炎症低下との関連は弱かった 。
単一の食品と腸内細菌叢の多様性や不顕性炎症との関連性は不明確であるものの、長期的な食事パターンとの関連性はより明白になっています。
今回の仮説検証は、クローン病を患う患者がオリーブオイルを含む地中海食を6カ月間続けたところ、症状が改善されたという2020年の研究結果を補完するものとなりました。
また、腸内細菌に注目するのではなく、体重と疾患との関係をも調査したところ、肥満のクローン病患者が地中海食に取り組むと、症状の発現とともに肥満度が低下していました。
Study: Med Diet Adherence Linked with Lower Intestinal Inflammation
たけもとりゅうじ
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