【⑥表現編(1/3)】新米オリーブオイルソムリエの、ご近所さんでの“個人的な”オリーブオイルの選び方

私、まだまだ未熟な新米オリーブオイルソムリエなわけですが、個人的に、ご近所さんで一本を選ぶとすると、どんなポイントを見るだろうと思いまして、改めて整理しています。

今回は【⑥表現編(1/3)】です。予想外に長くなってしまったので、記事をふたつに、いやみっつに分けています。

 

表現については、自分で商品を取り扱うようになってから、非常に繊細な感覚で気になるようになってきました。他の先輩ソムリエさん以上の嗅覚が身についていると自負します。

表現については、たくさんの項目があります。ざっと思いつくだけでも、コンテストの受賞や認証、酸度、コールドプレス、早摘み、一番搾り、ノンフィルター、無濾過、搾油までの時間、成分の量、などなど。順に触れていきます。

コンテストについては、常に賛否両論があります。それはマーケティングのために利用される側面が常について回るため、全く利害関係のない第三者にチェックされているのかどうかが一点。そして、コンテストに出品されたオイルと、市場に出回るオイルが同じなのかが二点目。

例えば、有名コンテンストの一つ「マリオ・ソリナス」を主催する国際オリーブ協会自体が生産国のみで組織されていて、香川県独自の認証機関も第三者を排除して組織されています。どちらも自らの関わる事業を伸ばしたい一心でしょう。なので、お金を払って参加するコンテストに、ミシュランガイドのような客観性は伴わない構造だと解釈しております。

とはいえ、全く信頼に値しないとは考えていません。最後は自分で判断するという考えの上、参考にはします。オイルの品質は毎年変わるので、毎年継続して受賞しているようなブランドは相応の評価に値すると考えています。

DOP認証はうちも取りたかった認証の一つ。費用が高すぎて、初年度は諦めました。この認証について驚いたのは、販売量に応じて費用が増えること。認証チェックにかかる費用を請求されるのなら理解できるのですが、販売すればするほど費用がかかるという、まさに認証ビジネスとして運営されていました。

二点目の、コンテストに出品されたオイルと市場のオイルが同じなのか問題は非常に残念ですが、オリーブオイル界隈ではよく耳にするトピックです。

コンテストへは、最も状態の良いものを送りたい気持ちはよくわかりますが、その程度により印象は大きく変わります。そもそもオリーブオイルは管理状態で大きく品質が異なるので、厳密にいうと、一本一本の品質が異なるので、客観的な判断が難しいです。

ここで押さえておく点は、一本一本品質が異なるのに、グローバルに展開するブランドがどうやって品質管理をするのかということです。流通量が増えれば増えるほど、栽培面積は広がり、風土の差異も関わるでしょう。収穫期までバラバラになると、もはや風味が変わります。

こうなると、同じブランド内で優劣が出て当然だと思います。では、どこの国を優先してオイルを出荷するのか?桁違いの輸入量のアメリカには及ばないものの、日本は重要なオリーブオイル輸入国です。味のわかる地中海周辺国に対して、オリーブオイルの歴史が浅く味のわからない日本、和食文化に支えられた繊細な味覚があるんじゃないか見る向きもあります。いずれにしても、インポーターと現地生産者とのパイプが重要であることに間違いありません。

少々長くなりましたが、コンテストや認証の表面的なラベルの背景には様々な要素が絡んでいることを感じていただきつつ、参考にしていただけたら嬉しいです。そしてこうした背景から、「信頼できる人から買うこと」というのが、ソムリエ界隈での結論になっています。

続きは別記事に譲ります。