SHDについて(前半)

近年、アメリカやアルゼンチンなどで、生産性に焦点を当てた栽培方法に超高密植栽培法(SHD)があります。

本当の伝統的な農園だと、8〜10mおきに1本。
伝統的な栽培方法を則りつつ、いくらか改善した農園で5〜7mおきに1本。
超高密植栽培法では、4mx1.5mが平均的です。

一本一本に広く間隔をとった伝統的な農縁に対して、超高密植は一回り大きい茶畑のような光景です。木の列がいくつもあります。

観点はいくつもあり、悪いことばかりではありません。収穫に関わる労働者が少なく、かつ速いので、長期的な節約(設備投資は大きい)と同時に鮮度が良いというのが一般論。

しかし、現地を見てきた意見としては、その収穫の風景はオリーブの木(超高密植では“木”、伝統的な方法では“樹”と使い分けます。)が、まるで洗車機に吸い込まれて揉みくちゃにされているようで、地面も砂漠のよう。「まるで災害だ」とボソッとこぼした際に、パートナーのアイトールが旅中で一番の共感を示してくれたことが強く印象に残っています。

樹々と仲良くすることはもちろん、生物多様性や自然循環を重んじ、美的景観にまでこだわる身としては、オリーブの木がかわいそうで仕方なかったというのが感想です。偏見かもしれません。

さらに長期的な節約にも落とし穴があります。スペインでもハエン県を筆頭に導入が進んでおり、私が関わるコルドバ県とはお隣です。農家さんが、初期投資をまかなう見込みが立たずに困る場合もあり、我がパートナーは生産者仲間と伝統的な土地を守ることに必死。使命感が凄まじいです。

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後半では、日常での注意点について触れます。